1話での感想。これを書いたっきりでしたが、
嵌れなかったわけでも、どっぷり嵌ってしまったわけでもなかったんです。
ただ、飽きもせず淡々と見られたということは、地味ですが味のあるドラマだったのではないかと思います。
ハナに押し切られる形で彼女の実家である葬儀屋を手伝いながら、テバクとしての人生を送るホサン。仕事として人の死に触れるたびに彼は成長していきます。そして自分自身が限りある命と知った時に、どう生きていくのか・・・難しいテーマでしたね。
際立たせるためなのか、ハナの性格は最初からかなり特殊で(^^;)
あまりにも極端なお金に対する執着心にちょっと引いてしまったことは確かです。
逆にホサンは自然体で、
何をやってもうまく行かない自分に対して半ば諦めながら生きている姿は、
テヒョン君ならではの演技というか。←贔屓しすぎですか?(笑)
いちばん号泣したのが最終週の前のマダムの死だったので、私にとってはここでドラマが完結してしまったような気分でした。最後のラブラブ過ぎる二人は、向かえる死を乗り越えすぎてしまっている感があって違和感があったというか・・・。
死に際を見せないエンディングはこのドラマにふさわしく(それまでの過程で十分だから)、
商売敵だった葬儀屋とも和解し、根っからの悪人も出てこない穏やかなドラマでした。
個人的にナムギョンの台詞に泣かされた以外は。
でもあなたは時間をくれたわ。
心配もできるし、何ができるか悩める時間をくれた。
ナムギョンのこの言葉はとても深い。深くてしばらく立ち上がれませんでした。
前もって時間をくれることは、悲しいことではあるけれど、ありがたいことなのかもしれません。
ドラマの主題とは微妙にずれた場面ですけれど、私にとってこのドラマは、
出ない答えを先延ばしして封印した、記憶の引き出しの鍵を開けるきっかけになるのかもしれません。