映画HP、
CINE21
元歌手のユジョンは、親戚のコネで大学教授をしているが、何度も自殺未遂を繰り返している。カウンセリングの変わりに死刑囚との面会という奉仕活動をシスターである叔母から勧められ、ユジョンは週一回ユンスと会うことになるのだが・・・。
お互いが胸に抱える痛みの記憶。歩み寄ることも無く容易ではない二人の面会時間は、ひとつの出会いを境に少しずつ温かみのある時間へと変化していく・・・。しかし彼らに残された時間には、最初から限りがあるのだ。
はぁ~。途中から涙と鼻水が止まらなかったです。
徐々に明らかにされていく彼らの心の痛み。
母に守られなかった悲しみ、誰かに信頼されていると信じたい心。
そして、「許すこと」が自身に与えるものがあるのだろうか。
それは心の重石を取り除くことができるのだろうか。
イ・ナヨンちゃんを初めて見たのはドラマ「愛の群像」。ひょろっと痩せていて、目ばかりぎらぎら光る女の子だったという印象でした。って言うのは以前にも書いた気がするのですが、彼女の映画、4本目なんですよね~どの作品もわりと好きなことに気づきましたです。
ドラマ「アイルランド」のジョンアははまり役だとは思いますが、「ちょっと変わっている」だけでは
言い表せない、微妙な心を表現できる女優さんじゃないかな~と思います。褒めすぎ?
子役ちゃんも良かったです。小窓を見上げたお兄ちゃんの顔を思い出すと泣ける(;;)
脇役の方たちも、個人的にはうれしい~(^^)。もうひとりの死刑囚(オ・グァンノク)、多くは語られませんが、シスターに支えられて人間性を取り戻した笑顔がたまらんです。
ラストはちょっと現実味を欠いてるんじゃないかな、そこまで見せる必要も無いんじゃないかと思えたけど・・・やはりユンスの声がユジョンに届かなければならなかったんでしょう。
事件に関わった兄貴やユジョンの家族との関わりなど、見終わった後も気になることもありあり(^^;)でもこの題材にして不思議と重いだけではない映画でした。
木曜日10時-1時 私たちの幸せな時間